こんにちは☆
前回の続きです↓
また8階の
病室に戻って
抗がん剤の投与が
行われ始めた
私たちは怖くて
互いにあまり
突っ込んだ会話が
できなかった
ただお互いに
主人に宿って
しまった癌は
とても強くて
攻撃的なものだと
気づいていた
医師からの
詳しい説明は
もう少し様子を
見てからと
いうことになった
それまでは
とにかく副作用に
我慢しながら
抗がん剤を
投与するしか
ないらしい
主人に頑張って
もらうしか
ないのである
主人が落胆
しすぎないように
私は家で泣いても
病院では
出来るだけ
落ち着いて
主人に話しかける
ようにしていた
その頃の主人は
投与の間に
窓から外を
眺めては
よく思ったそうだ……
こんなに早く
再発してしまう
癌に取り憑かれて
しまって
この先、家に
帰れるように
なるのだろうかと。
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